【転職活動中の方必見】失敗しないための「ブラック企業」の見極め方
2020.02.07掲載
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お役立ち情報

近年、働き方改革などが進まれる中で「パワハラ」「残業」「過酷労働」「低賃金」など、就労上辛い思いをする可能性の高い、俗に”ブラック企業”と呼ばれる企業が目立ちます。
しかし、ブラック企業を見分けるのは非常に難しく、「ホワイト企業だと思って転職してみたらブラック企業だった…」なんてケースも多々あります。
そこで、本記事ではそもそもブラック企業とは何なのかをお伝えしたうえで、ブラック企業の見分け方をご紹介いたします。
本記事を読まれている皆様の転職活動がより良い結果となる一助となれば幸いです。

目次

1. まずはじめに
2. そもそもブラック企業とは?
3. 【本題】ブラック企業の見極め方!
  …STEP1:まずは情報収集
  …STEP2:いくつチェックが入りますか?
4. まとめ

まずはじめに

ブラック企業の光景

“ブラック企業”と言われると皆さんはどんな企業を思い浮かべるでしょうか。
≪休みが全然取れない≫、≪土日出勤は当たり前≫、≪労働条件が過酷な割には給料が低い≫など、様々なことを思い浮かべると思います。
ですが、恐らく「ブラック企業というものの定義」については曖昧な面も多く、人によってブラック企業とは何か?という定義は非常にまちまちです。
そんな、言われてみるとよく分からない「ブラック企業」について具体的にご説明していきます。

そもそもブラック企業とは?

ブラック企業の定義に悩む人

実は「ブラック企業」に関する具体的な定義は存在しません
しかしながら、厚生労働省にて「定義」ではありませんが「俗に”ブラック企業”と言われるものの一般的な特徴」が説明されていますので確認してみましょう。

厚生労働省においては、「ブラック企業」について定義していませんが、一般的な特徴として、
① 労働者に対し極端な長時間労働やノルマを課す、
② 賃金不払残業やパワーハラスメントが横行するなど企業全体のコンプライアンス意識が低い、
③ このような状況下で労働者に対し過度の選別を行う、
などと言われています。
一部引用: ブラック企業 – 確かめよう労働条件 – 厚生労働省

確かに、この状況では誰も働きたいと思いませんね…。
ただ、この文章の中での注目すべき点は最後の「などと言われています。」という文章ですが、つまりは厚生労働省ですら「ブラック企業」の定義を明確に決められていないということになります。
(※ちなみに、「③ このような状況下で労働者に対し過度の選別を行う」とは、会社員を『使い捨て』にできる人間を優先して働かせるといった行為を指します)

しかし、上記の3つは対象となる行為が多すぎて分からないと思います。
具体的にどのようなことがブラック企業として世間一般からみなされてしまうのでしょうか。また、どのようにブラック企業を見極めるといいのでしょうか。

【本題】ブラック企業の見極め方!

ブラック企業の見極め方には大きく分けて 2 つのステップがあります。

<STEP1:会社の情報収集を行う>
まずは、自分が応募したいと考えている会社の情報収集をしましょう。
情報収集の手段は「企業の HP」「人材紹介会社の求人案件(またはエージェントに内情を尋ねる)」「友人の紹介」「企業の OB 訪問」「転職口コミサイト」 などがあります。
ただし、口コミサイトに関しては匿名での投稿になることから信憑性に欠ける面もありますので、全ての内容を真に受けず、あくまで参考程度にするといいでしょう。

<STEP2:ブラック企業診断チェック>
続いて、会社を調べる際にチェックしていただきたい 10 項目を記載しました。
こちらのチェックに当てはめ、転職エージェントの所感や口コミなどを元に
いくつ当てはまるか確認してみましょう。

□社員の入れ替わりが激しい
□月の残業が 50 時間を超えている(一日 2.5 時間以上/36協定が結ばれている場合を除く)
□セクハラやパワハラが常態化されている
□休日の表記が実態とは異なる(休日出勤が多い・代休が取れないなど)
□有給休暇が年0~4日しか消化出来ていない
□賃金の未払いが行われている
□入社3年以内の離職率が高い
□30~40 代の社員が少ない
□労働環境が悪い(衛生的ではない・安全管理の対策が甘いなど)
□雇用契約書とは異なる条件での労働を強いられる

この 10 項目に6~10 以上当てはまればブラック企業の可能性があるということになります。
また、働き方改革により以下を始めとする労働条件が改正されました。
大きなポイントとしては

・月45時間を越える残業は禁止(36協定を結んでいても上限100時間以内)
・年に5日以上の有給消化(法定休日を有給に充てることで対策を取る企業もいますがNGです!)
・同一労働同一賃金(同じ業務を行っている社員は有期/無期雇用に関わらず待遇を同一にする)

などがあげられます。
つまり、これらを遵守していない企業もいわゆるブラック企業として認定されますので併せてご参考下さい。

まとめ

いかがだったでしょうか。
ブラック企業とは、違法にならないギリギリのグレーゾーンに近い待遇を社員に与えたり、不正を行っていたとしても表には出てこない可能性もあります。
人生の転機となる転職活動において「こんなつもりじゃなかったのに…」と言う後悔を生まないためにも、好待遇だからと応募する前に、まずはしっかりと情報収集を行い客観的に判断するようにしましょう!