手に職をつけたい方にオススメ!「施工管理」ってどんな仕事?
2020.08.21掲載
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お役立ち情報

技術の進歩と共にあらゆる業界でIT化が進みつつある昨今、システムやAIなどの導入で作業効率が上がる一方で
「●●職は将来AIに仕事を取られる」というような話があちこちでささやかれるようになりました。

そういった環境の変化もあり
「今の仕事を続けていて将来は大丈夫なのかなぁ」「次に転職する時は何か手に職をつけたいなぁ」
と考えるようになった方も多いのではないでしょうか。

今回は、「未経験から手に職をつけたい」という方にオススメの「施工管理」のお仕事について解説していきます!
施工管理とは主に建設会社や住宅メーカーなどでよく聞く職種であり
「建設業界」のイメージから「力仕事っぽい感じだし、なんだかキツそう…。」と思われがちですが
将来のことを考えると性別関係なくメリットも多い
お仕事なので、興味がある方は是非ご一考下さい!

目次

(1)施工管理って何をする仕事?
(2)色々あります!施工管理のオススメポイント3つ
(3)どんな人が施工管理の仕事をしているの?
(4)まとめ

(1)施工管理って何をする仕事?

そもそも、「施工管理」とは何をするお仕事なのでしょうか?
施工管理と言われてもピンと来ないかもしれませんが、「現場監督」であればなんとなくイメージが浮かぶ方も多いかと思います。

現場監督という言葉からイメージされる通り、「工事が無事に終わるまで現場を管理・指示する人」になり
スケジュールの管理や調整をしたり、工事現場で使う資材の手配をしたり、クライアントに状況を報告したり、職人さん達に作業の指示を出したり…といった管理業務が中心になります。
(※
職人さんに直接指示を出し現場を仕切るのが現場監督、工事が予定通り進むように書類等を作成し全体の流れを管理するのが施工管理というように役割を分けている会社もあります)

「工事現場で働く」と言われるとなんとなく重いものを運んだりといった
力仕事を
思い浮かべる方もいるかもしれませんが、それらの仕事は作業員(職人さん・大工さん)が行うものになり
施工管理は作業員の人達がスムーズにお仕事を進められるよう管理・アシストする立場になるので
実は力に自信がない方や女性でも出来るんです!


◆施工管理はあらゆる工事現場で活躍!
住宅やオフィスなどの建築工事に関わるのは建築施工管理、
道路や河川などの土木工事に関わるのは土木施工管理、
オフィスや工場などに設置する電気設備や空調設備の工事を行うのは設備施工管理…
というように分野によって名称が分かれています。
自分にとって興味のある業界を目指してみるのもオススメです!

◎お仕事の流れをつかもう!

「施工管理≠力仕事」ということが分かったので、ここからは具体的な仕事内容を説明していきます。
先にご説明した通り、施工管理とは工事現場を管理するお仕事になり主には以下の4つの管理業務を行います。

◆工事が予定通り進むように管理する(工程管理)

工事を進める上で、「納期」がそれぞれ設定されていますので
期日通りにきちんと工事が終わるように、毎日どこまで作業を進めるか全体で共有する
工程表というものを作ったり、工程表に従って作業が滞りなく進んでいるかスケジュールの確認や調整を行います。

◆作業が安全に行われるように管理する(安全管理)

工事現場ではふとした気のゆるみで大きなケガや事故が起きる可能性もあります。
現場で働く作業員の人達や現場の近くを通る歩行者の安全を守るために、危険な作業をしている人がいないか監視したり、熱中症にならないように水分補給や休憩を促したり、工事中の看板を設置して歩行者に周知を行ったりといったことも施工管理のお仕事です。

◆工事が予算内で完了するように管理する(原価管理)

工事一件ごとに予算が決まっていて、それをオーバーすると会社にとっては損失となってしまいます。
そのため、予算内で収まるように原価管理システムなどで日々数値の管理を行い、適切な価格の資材を調達するといった調整を行います。

◆クライアントの要望通りの品質を満たせているか管理する(品質管理)

工事を開始する前にまずは営業の人達がクライアントと打ち合わせを行い、ヒアリングした内容を元に仕様書と言われる書類や設計図などが作成されます。
デザインだけではなく資材の種類や寸法なども細かく決まっているので、それらが全てきちんと適切に使用され工事が進んでいるか確認する(例えば白い壁を使う予定のはずなのに黒い壁が使われている、などの予定外のことが起きていないか)のが品質管理のお仕事になり、作業が進むごとに現場写真を撮影したり写真データの管理などを行います


いかがでしょうか?
こうやって見ると、施工管理とは力仕事(現場作業)をする人ではないことが改めて分かりますね。
書類作成やデータ入力などのオフィスワークも多いためパソコンの操作が得意という方にもオススメです。

(2)色々あります!施工管理のオススメポイント3つ

施工管理がどういった仕事をする人なのかは分かりましたが、
色々ある職種の中でもなぜ施工管理を目指すといいのでしょうか?
ここからは施工管理を仕事に選ぶメリットをご紹介していきます!

◎転職に強い!「選ばれる」人材になれる

「手に職をつけたい」と考える方の中には
「今自分がしている仕事がいつかなくなるかもしれない」「仕事を辞めたら転職先が見つからないかもしれない」という漠然とした不安を同時に抱えていることもあるかと思います。

施工管理とは、実際に現場に出て状況を見ながら指示など出さなければならないことから
AIやロボットだけではカバーしきれない部分も多く、完全にIT化することが難しいポジションです。

また、例として事務職などは増員募集よりも欠員募集を理由に採用を行うことが多いので
いつでも採用活動が行われている訳ではなく、タイミングによっては募集が全く出ていない…ということもあります。
ですが、施工管理が社内に複数名在籍していると会社はより多くの工事を受注出来ることから恒常的に求人の募集をしていることが多く、転職しやすいというメリットがあります。

人手不足の波を受け、施工管理に従事する人は年々減少傾向にあることから
施工管理の経験を身に着けることで転職になっても困らない、企業に選ばれる人材になれます!

◎50~60代になっても重宝される「施工管理技士」の取得が可能!

施工管理に興味を持ち、いざハローワークなどで求人案件を調べてみると
「建築施工管理技士」「土木施工管理技士」などの単語をあちこちで見かけるようになります。

これらは、その名の通り建設工事や土木工事などの施工管理業務に従事する人が取得する国家資格なのですが
施工管理技士を保有している人は「主任技術者」と呼ばれ、法律上最低でも1名は現場に配置しなければならないと決められています。

そのため、社員に対して積極的に資格の取得を促す企業が多く
50代・60代になっても活躍出来る、一生モノのスキルを身に着けることが出来ます!
(※資格取得支援制度として受講費用などを負担してくれる企業も多く、金銭面の負担なく国家資格を取得できるのは大きなメリットですね)


◆最初は資格がなくても大丈夫!
ここまで読むと「え?資格持ってないのに仕事が出来るの?」と思われるかもしれません。
未経験の場合は、主任技術者(資格保有者)のアシスタントからスタートする形になり
経験を積みながら、ゆくゆくは資格を取得して独り立ち…となります。
つまりは「入っていきなり一人で現場に出される」なんてことがないので安心して業務を学べますね!

◎高収入を目指したい方にもオススメ!

工事と一口にいっても住宅・オフィスなどの建築工事から道路工事・設備工事など色々ありますが、その多くが数千万~数億円という非常に大きい単価で設定されています。

単価が大きい案件であればあるほど「失敗できない」という責任が伴いますが、
施工管理はその案件が無事に終了するまでトータルで管理しなければならない重要なポジションなので

数ある職種の中でも年収が高い傾向にあります。

給与というのは「他の人が持っていない経験・資格・実績」が多いほど高く反映されるものなので
働きながら資格を取得したり経験を積むことでさらなる年収アップも望めます。
自分の将来のため、家族のために高年収の仕事を目指したいという方にもオススメです!

(3)どんな人が施工管理の仕事をしているの?

ここまで読んで下さった方の中には、もしかしたら施工管理というお仕事に興味を持った!という方もいらっしゃるかもしれません。
それでも、「体力に自信がないし自分に出来るか不安」「女性では応募出来ないのでは」
どうしても心配に感じて二の足を踏んでしまうこともあると思います。
それでは、最後にどういった方が施工管理のお仕事をしているのかご紹介していきます。

◎男女関係なく10代~50代まで幅広い層が活躍!

建設・住宅・土木という業界の特性上、確かに割合としては男性が多い傾向にありますが施工管理のお仕事をしている女性は世の中に大勢います!

実際に、転職サイトや就職サイトなどで「施工管理」のお仕事を検索してみると
施工管理のお仕事に従事している女性スタッフの写真が掲載されている企業が複数見つかりますし、
女性歓迎!とわざわざ明記している求人案件も昨今では増えてきました。

女性だから出来ない、体力がないから出来ない、学歴が良くないから出来ない…という仕事ではありませんので
「建物が出来上がる流れに興味がある」「一生モノのスキルを身に着けたい」という方はこれから施工管理を目指してみるのも一つの選択肢です◎

(4)まとめ

今回は施工管理のお仕事をご紹介させて頂きました。
年齢を重ねても通用するスキルや知識が身につくという強みだけではなく、

自分の関わった建物などが形になって、街の風景として残り続けるやりがいと達成感も施工管理というお仕事の魅力です。

当サイトでも未経験の方も応募可能なお仕事情報を多数掲載していますので
興味を持った方は是非チェックしてみて下さい!